2025年も暮れようとしています。みなさまにとって、どんな一年だったでしょうか?
長い長い夏が終わったと思ったら、いきなり冬になってあっという間です。年々忙しなさが増してくる気がします。
TAOでも、クライエントさんと一年の振り返りをすることが多いです。ほとんどの方が、いい一年だった、自分が変わってきたと言われます。
TAOのクライエントさんは、ほとんどが成人の方です。今まで何とかかんとかやってきたけれど、やはり自分に向き合いたい、生き直したいという方々です。カウンセリングを続けていく中で、どうしてこんなに生きづらかったのかがだんだん分かってきます。そして自分の「輪郭」が定まっていき、「自分軸」が立ってきます。生活や環境も変わってきます。
今年もTAOでたくさんのドラマにお付き合いさせていただきました。
思い切って家を出た人。初めて喧嘩ができた人。新たな勉強を始めた人。嫌な友だちと縁を切れた人。仕事に自信をつけてきた人。再就職を果たした人。復職に向けて自分を鍛え直した人。ジタバタ動かなくなった人。長年の婚活が実った人。逆にようやく離婚できた人。子どものことを信頼できるようになった人。関係改善に日々取り組む夫婦。初めて親から「ありがとう」を聞けた人。…etc.
道しるべになったのは、ほかならぬ自分自身の「感情」です。私は、それを確かめるお手伝いをしているだけです。自分の中で眠っていた自分に出会え、「自分が自分とつながる」と、行動を変える勇気が出てきます。必然的に人生が違ってきます。
やはり、真面目に生きていて損はないです。
けれど、つくづく「人として生きる」のは大変だと思います。
うちの猫たちを見ていると羨ましい。気が向いたらご飯を食べ、飼い主に甘え、走り回り、けど一日の大半は、陽だまりか布団の中でぬくぬくと寝てます。来客に怯えたり病院を怖がったりもしますが、基本的には尾を引かない。ただ、「今」を生きている。
動物には、「時間」や「死」の概念がないそうです。だから、ことさら「生」を充実させようなどと気張らなくていい。
人間は脳がでかくなってしまったばかりに、こんなに科学技術を発展させて、社会システムを複雑にして、それに自らを適応させねばならず、アップアップです。おまけに、人間が生み出したAIに逆に凌駕されようとしている。ここ10年ほど、人類史上まれにみる急速な変化が起こっています。
だから、ちゃんと頭を使って「自分軸」を立てて行動しないと、ぐちゃぐちゃな人生になってしまいます。または、自分を守るために、排外主義やその大きな潮流に飲まれてしまうでしょう。そうして、「新しい戦前」となるのでしょうか?
かといって、私は人類の進化を否定するわけではありません。動物と違って、豊かで便利な生活や数々の娯楽を享受できます。変化を味わえ、将来を楽しみにできます。自然や芸術作品の美しさに感動できます。人を育てる喜びや、何かを生み出すワクワク感があります。何より、自分を確かめて生き、そして死んでいける。生きながら、次元を超えた境地にたどり着くことさえ可能だと言います。
地球と人類の未来が危ぶまれる昨今ですが、人類の想像力・創造性を信頼したいと思います。自分とつながる、他者とつながる、世界とつながる力があります。真の繁栄を責任をもって担えるのは、人間だけです。
みなが世の中を大きく変える働きができるわけではありませんが、一人ひとりの心の平穏が、世の中の平和につながると信じ、日々を丁寧に過ごしていきたいと思います。
みなさま、お体に気を付けて、良いお年をお迎えください。
2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。
心理面接室TAO 藤坂圭子